『インサイド・ヘッド』 by ピート・ドクター
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読んだ/観た日:2020/07/23
★小説/絵本/映画/マンガ/ドラマ/アニメ総合:3.8
ストーリー:3.5
エンディング:3.8
登場人物/演技:3.7
絵/文章/映像/音楽:3.7
世界観/独創性:3.9
おしゃれさ/エンタメ性:3.5
深さ/哲学性:3.9
他の人におすすめ:3.9
あらすじ/概要
11才の少女ライリーの頭の中の“5つの感情たち”─ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミ。遠い街への引っ越しをきっかけに不安定になったライリーの心の中で、ヨロコビとカナシミは迷子になってしまう。ライリーはこのまま感情を失い、心が壊れてしまうのか? 驚きに満ちた“頭の中の世界”で繰り広げられる、ディズニー/ピクサーの感動の冒険ファンタジー。観終わった時、あなたはきっと、自分をもっと好きになっている。
読書/鑑賞中メモ
統合されることで確立した自己同一性を、再び分解せねばならない
喜びだけが必要なのか
かなしみの役割とは何か
感想/考察
よかった!不覚にも泣いた。
ストーリー自体は平凡っちゃ平凡。だいたいラストまで読めちゃう感はあるし。ただまあそれでも見る価値はある気がする。
状況に対する反射としての脳機能が、次第に分類され、ヨロコビやカナシミとして言語化され、バンドルされ、最終的に同一性を獲得して人格として統一される。その過程で、いらないと判断されてしまう感情というものがある。だが、感情とは結果でありながらメーターであって、それを無視すれば一般世界で警告を無視したのと同じことが起きてしまう。warningが積み重なれば、errorが発生しやすくなる。自己とは言語的に構成された境界であって、物理的な反応たちとはイコールではない。ゆえに、統一された人格を、現象として再分解しなければ、同一性という幻想の中でそのギャップに苦しむことになる。
映画ではわかりやすいように感情がバンドル&人格化されていたが、実際にはどうなんだろう…もっと反射的なものな気もするが、脳科学とかよくわかんないな
猫の脳内うける笑